049_1.小冊子『世界はどうなる 第6号』より抜粋

2009年11月16日


〇恩恵解体(複合)衝動
 私は『世界経済はこうなる』の中で、恩恵解体衝動、恩恵抑圧衝動、恩恵分離衝動の3つの国家衝動を「恩恵解体再生(複合)衝動」という複合衝動と捉え、次の予測を導き出した。

日本は2011年までに、アメリカをはじめとした外国経済からの恩恵を受けられなくなる

 この衝動はレベル4(最大は5)という強いエネルギーを持ち、社会に与える影響は大きい。また、この予測が成就すれば、日本が国家破綻へ突入する下準備が整うと考えられるので非常に重要だ。なぜなら下準備が整えば、あとは、2012年後半からやってくる第4次オイルショックによって、税収激減、資源インフレ、銀行国有化、介護保険・年金破綻、日銀券廃止などを経て、自動的に国家破綻へとなだれ込んでいくからだ。

  『世界経済はこうなる』でも書いたが、もともと戦後の日本経済は、輸出産業を中心に発展してきた。日本経済は、国内で作った製品を諸外国に売ることで成り立ってきたが、それは、アメリカをはじめとする諸外国が日本製品を輸入してくれることが前提となっている。戦後生まれの世代は、このことを当たり前として捉えているが、私は立派な“恩恵”と考えている。
(中略)
 しかしそれらの恩恵の構図は、この衝動が現れるとともに消えていく。だから、『世界経済はこうなる』で述べた、次のような出来事が起きるのだ。

・嵐のような円高がしばらく続く
・アメリカマーケットが縮小したまま回復しない
・保護主義が世界の趨勢になり、失業者が増加する  

  残念ながら鳩山政権は、この内容を現実のものにするかのような動きをしはじめたのだ。

〇鳩山政権の現況  
 鳩山政権の発足以来、閣僚間の足並みがそろわないことや万事における唐突さが浮き彫りになっている。同時に、野党時代の評論家の立場のままのような、閣僚としての自覚が問われる発言、内政干渉とも取られかねない不用意な発言も目立っている。
(中略)
  アメリカ側は、今までの自民党の政策から手のひらを返したような動きに関して戸惑いを隠せないだろう。すぐに、金の流れなど民主党を支える裏事情を調査し、あらゆるコネクションを使って首相個人、民主党、日本を問わず、痛烈な報復をしてくることは間違いないだろう。
(中略)
  断っておくが、私はアメリカ軽視中国寄りの政策が悪いと言っているわけではない。政権が変わったからと言って、国益を十分に考慮することなしに、国家間の約束を翻すことが問題であり、こういうことが、外交上許されることかどうか考えただけでもわかりそうなものだ、と言っているのである。
 その最もたるものが、「普天間移設問題」と「日米同盟の見直し」であり、これらによって日米同盟へ亀裂が入りはじめたのだ。
  「恩恵解体再生(複合)衝動」は、間違いなく現実のものとなっていくだろうし、それは、とりもなおさず日本が経済破綻へ突き進むということだ。
(後略)



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世界が急速にせまくなっていく現代、あなたのしあわせの足元を固めるお金や仕事も国際的な経済の波から切り離して考えることはもはや不可能。 新聞やニュースでは決してわからない世界の動きの本質を、衝動分析によってあぶりだす!!

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