039.日本の国家破綻のシナリオ1・2
2009年4月11日
当初予定されていた【新規国債】発行額33兆円に、更に10兆円以上追加されることが決まった。
【税収】が46兆円と過大に見積もられているが、
景気悪化もあり、40兆円を下回ることも十分考えられる。
もしそうなれば、戦後初めて
【新規国債】発行が【税収】を上回る異常事態
に陥ることになる。
このままいけば【長期国債】の発行残高は、
今年度末に600兆円を突破するとみられており、
短期国債・借入金・年金債務等を加えれば、
国の債務は、【1000兆円】を超える。
長期国債600兆円だけを見ても、
金利が1%上昇するだけで6兆円もの利払いが発生し、
金利が3%を越えたときは、何が起きて不思議ではなく、
現下の金利上昇は国家破綻への道を更に早めるだけになる。
もっとも現在は世界中の先進国が、金融市場を救うために
膨大な国債発行、国家保証を行っており、
全ての国が【国家破綻】に向かっているといえる。
どの国が一番早く【徳政令】を発するか、
だけになってきているのも事実である。
すでに一部の中小の国ではデフォルトを起こし、
事実上の【徳政令】が発せられているが、
今後、先進国もデフォルト状態に陥り、
相次いで国債利払い停止、償還停止を発表するのは
避けられないだろう。
今後の【誰でもわかる筋書き】は、
1.国債デフォルトを市場が読み始め、国債は急落し、金利は急上昇。
2.それを避けるために日銀が国債買い取りを増額。
3.【日銀破たんリスク】を外為市場が読み始め、【円】が急落。
4.【国債】は、じわりと売られ、
市場が国家破産を読み始めた段階で、暴落する。
ここまでは、誰でもわかるシナリオだが、
次の3つは衝動分析でしか読むことはできない。
1.このシナリオが本当に来るのか。
2.このシナリオはそのままやってくるのか。
外的要因によって変更させられることはないのか。
3.やってくるとしたらその時期はいつ頃か。
さて、これを推し量る上で重要になるのが、
私が『世界はどうなる5号』で書いた、
【シナリオ1】と【シナリオ2】である。
会員諸氏は、『どうなる5号』の第11話を
もう一度読んでください。
世界はどうなる

世界が急速にせまくなっていく現代、あなたのしあわせの足元を固めるお金や仕事も国際的な経済の波から切り離して考えることはもはや不可能。 新聞やニュースでは決してわからない世界の動きの本質を、衝動分析によってあぶりだす!!