006.「予測のスタンス」についての質疑応答

2008年1月15日、会員との質疑応答より

(質問 1)社会占星術を始めた経緯

先生は「日本はどうなるボード」や今年刊行された小冊子『世界はどうなる』等を通じて、世の中の動きを予測し続けておられます。
その際、先生は社会占星術の手法を使っておられますが、どうして先生が社会占星術を学ばれるようになったのか、その経緯を教えてください。

(回答 1)

私が社会占星術を学び始めた理由の第1は、西洋占星術のシステムが本当に信用するに足るものなのかを検証するためでした。
もともと私は占いに興味を持っていましたが、どの程度有効なのかがわかりませんでした。信頼性のないものに身を委ねるつもりはまったくありませんでしたから、社会占星術を使って自分の手でそれを調べ始めたわけです。
社会占星術というのはホロスコープによって世の中の動きを予測しようというものですが、私は逆に過去の出来事と天体の配置との関連性を調べることによって、占星術が未来予測に有効かどうかを確認しようとしたわけです。

今までに検証した資料を紐解いてみると、様々な事件とそのときの天体の配置について記録が残されています。日本の出来事については、日清戦争、日露戦 争、伊藤博文暗殺、原敬首相暗殺、満州事変、盧溝橋事件、真珠湾攻撃などがあり、明治天皇の崩御、昭和天皇発病と今上天皇との関係など、日本を象徴する出 来事も逃さずチェックしています。

また世界で起こった出来事についても調べました。思いつくままに挙げてみると、マッキンリー大統領暗殺、毛沢東死去、周恩来死去、レーガン大統領狙撃事 件、ガンジー首相暗殺、エジプトのサハド大統領暗殺、ケネディ大統領暗殺、イスラエルのラビン首相暗殺、韓国の朴大統領射殺事件など、要人の暗殺・死亡に ついて。
政変についても、ダライ・ラマのチベット亡命、アフガニスタンでのソ連の軍事介入、ウガンダでの新政権樹立、イランのパーレビ王制崩壊、エルサルバドルでのクーデター、ボリビアのクーデター、中央アフリカで起きたクーデターなど様々な出来事を調べています。
その他にも地震や台風をはじめ過去の大きなニュースについてできうる限り調べて、占星術の有用性を検討したわけです。

その結果、天体の動きと世の中の出来事とは、かなりの部分で関係していることが確認できたのです。これが私が社会占星術を学び始めた第1の理由ですが、最近はさらに2つの理由から社会占星術の研究に力を入れています。

第2の理由としては、日本の経済状況を知るためです。これがなければ鑑定で経済的な相談を受けたときに的を射た回答ができないわけです。
例えば「マイホームを買いたいと思っているんですが…」という相談を受けた場合に、その人のリーディングチャートだけを見て「いつ頃がいいよ」という答えを出したとしても、それはあくまでの個人の運気を基準にした判断なので、個人の運気よりもさらに大きな流れである市場の状態を把握していなければ、本当に正しい答えは出すことができません。

実際にこんな例がありました。去年(2007年)暮れに東京の会員から「今マンションを買ってもいいか」という相談を受けました。彼自身の運だけを見る と、確かに不動産運が現れていて「買ってもいい」時期に入っています。しかし彼にとってその物件が特に印象深いものでなければ、2008年の初頭にかけて 東京のマンション価格が下がる、それも暴落する可能性がある中で、果たして今買っていいのだろうかという疑問が湧いてきます。
そして私の出した判断は「半年待ってから探し始めなさい」でした。彼の不動産運は2008年の10月まで続きます。その頃にはマンション価格はかなり下 がるはずです。だから彼の不動産運が終了するギリギリまで待たせてから探し始めさせようとしたのです。そのときになってみると、彼はもっと先まで待とうと 思うかもしれませんし、10月までに決めてしまうかもしれません。しかしいずれにせよ彼には大きなメリットがあるはずです。

このように、個人の運期よりも大きな流れをつかんでいれば、より会員の利益になるような判断ができるのです。
私の仕事はあくまでもサービス業で、相手の役に立つ予測をしてはじめて鑑定料をいただく意味が出てきます。クライアントの側からも費用対効果が高いと言えるわけです。現実に即した臨機応変な判断をするためには、日本社会の状態の予測というものが必要不可欠なのです。

第3の理由として、2001年から創運コース(旧Kコース)を開設し、晩年運、つまり老後の人生を安定させる指導をするようになったためです。
晩年運を安定させるためには、以下に述べる5つの要素をバランスよく持たなければなりません。

1.肉体の健康
2.経済的な安定
3.人間関係のよりどころ
4.ココロのよりどころ
5.社会生活のよりどころ

 このように、経済的な安定は晩年を豊かに過ごす重要な要素になります。もちろん、経済的要素だけで晩年が安定するわけではありませんが、重要であることは否定できません。
そのためにも日本の経済状態を把握することがますます大切になってきています。ですから、会員たちに経済的な失敗を回避させるためには、ホームページや 小冊子の形で「日本はどうなる」や「世界はどうなる」という未来予測の情報を発信していくことが必要になってきたのです。

(質問 2)予測の的中率について

『世界はどうなる 創刊号』で書かれていた先生の過去の予測を見ると、見事に的中していますが、ご自身はその点についてどう思われますか。」

(回答 2)

 私の予測は「日本はどうなる」や「世界はどうなる」に載せたものがすべてではなく、2000年以前のものや未公開のものも含めると、このおおよそ10倍以上の事柄について予測を立てています。
 よく「先生の未来予測はよく当たっていますね」といった内容のメールをいただきますが、みなさんがそういうふうに思うのは、自信のあるものだけを公開しているからであって、すべての予測の中には自信のない予測も、的外れな予測も、発表後に時期や内容を修正したものもあるのです。

 今は私のキャリアも長くなってきて、予測することに少し余裕が出てきました。現在私は、単指標による予測についてはだいたい70〜80%の確率、複数の指標による予測については80%以上の確率で当ててきたという手ごたえを持っています。だから指標をどのくらい丁寧に扱えば当たるのかという勘があるのです。あとは少しでも精度を上げて仕上げていくだけだと思っています。

 将来私は、自分の予測に番号を付けることを検討しています。ひとつひとつの予測に番号を付けておいて、何年か後にそれが当たったかどうかを確かめていけば、的中率がはっきりとわかりますから、そういった検証作業も重要になってくるでしょう。

(質問 3)占いに対するスタンス

先生は未来を予測することについてどういうスタンスで臨んでおられるのですか。

(回答 3)

 私はもともと占星術というシステムがよくわかりませんでした。どの程度信用できるものか、どんな場面で使えるものかがわからなかったのです。今でも自分が組み立てた咲華運命学以外の占いについては、わかっていないところがあります。
 占いを紹介した本に、「神秘の的中率」とか、「あなたの○○がズバリわかる」という宣伝文句が並ぶことはみなさんご存知でしょう。しかし実際にはそんなに的中することはなく、当たることもあればはずれることもあるのです。
 西洋占星術でもはっきりと的中するケースはすばらしいと思うのですが、いつでもそうなるわけではありません。どうしてブレが出るのだろうと考えていました。そしてわかったことは、占星術的な指標は無意識に対応するということなのです。

 つまり占星術的な指標によって表現されている力は、私たちの意識に影響しているのではなく、無意識に影響を与えているのです。だから信じやすい人や社会経験の少ない人は無意識の力に振り回されて占星術的な指標どおりに動くことになりますし、そうでない人でも無意識的な力が強いときには有無を言わさず当たってしまうのです。
 逆に無意識からの力に抵抗したりうまく使いこなすことができれば、指標どおりには動きません。
 ですから私は占いというものを頭から信じてかかる人も迷信だといって拒絶する人もどちらも愚かだと思っています。
 西洋占星術で導き出される指標は、行動を起こす際の参考にできますし、いろいろな応用が利くものでもありますが、私は頭から信じることはありませんし、 予測が当たったことを鼻高々に宣伝するつもりもありません。私はこつこつと作業をした結果を淡々と提示していくだけです。

 ここで私が考えている占星術の原理について整理しておくと、惑星やその他の天体が人の無意識と関連しているということです。
 無意識が惑星の動きと関連して動いていることは間違いないところでして、占星術的な指標を使うと我々は無意識的にどういう影響を受けているかということがわかるのです。
 しかし占いという視点で私の予測を見ている人は、基本的に信じるか信じないかという次元に終始してしまいがちで、それ以上の考えに発展することはありません。
 特に意識レベルでは優秀な人ほど、無意識レベルではまったく無能であるいうことが多いのです。彼らは無意識そのものを認識できないので優秀な能力を働か せることができません。こういう人はどうしても「信じる、信じない」という次元でしか占星術を見ることができなくなります。

 占いを盲目的に信じようとする人も、反対にまったく信じようとしない人のどちらも、共通した傾向がありまして、それは無意識的な防御力がひ弱という点です。どちらも無意識まで突っ込んだ思考ができず、意識レベルでの思考にとどまっているのです。
 無意識レベルの影響を自覚できるようになれば、思考パターンや行動が無意識によってどれくらい制約されているのかわかります。ということは占星術的な結果とどの程度の距離を置いてつきあえばいいのかも自然にわかってきます。

(質問 4)社会占星術への取り組み

先生はどういったことにポイントを置いて社会占星術に取り組んでおられるのですか。

(回答 4)

 社会占星術的な予測をする際に私がいまポイントを置いているのは、流れ(トレンド)と転換点(ポイント)です。
 私の予測の存在価値は無意識というキーワードで社会の流れと転換点を先読みするところにあります。
 私のクライアントには、経済知識の豊富な人はたくさんいます。銀行員、公認会計士、不動産業者、ディーラー、大学の准教授などの専門家がいます。私は彼 らに経済知識ではかないませんが、社会や市場の「流れ」と「転換点」は彼らにもわからないのです。中には現状から流れを予測する人もいらっしゃるかもしれ ませんが、転換点については経済の知識から導き出すことは極めて難しいでしょう。
 占星術はポイントを予測できますから、この期間に変わるという転換点を知ることができるわけです。転換点をつかめなかったら、せっかくの知識を十分に発揮することができません。
 その点、占星術は、正しい始原図さえ手に入れば、何年先の出来事でも予測することが可能です。だから流れと転換点の2つだけは私がきちんと提示しなければならないと考えています。そこが私の仕事のスタンスです。

 また彼らは、どんなに経済に精通していても無意識というものの存在を認識できません。無意識という言葉を知ってはいても、生活シーンでいつ、どこで、ど のように働いているのかを認識できないのです。それはあまりにも意識生活が煩雑で、そこにエネルギーを使うがゆえに無意識的な感覚が鈍ってしまっているか らなのですが、だからこそ私の出番だとも言えます。
 そして流れをつかむには、経済について全くの素人ではいけませんが、細かい経済知識を持ちすぎていてもかえってよくありません。細かい知識にとらわれて全体の流れが見えなくなるからです。細かい判断は専門家に任せておけばいいのです。
 質問に戻ると、こういうわけで私は、晩年運を安定させるために必要な5つの要素のうちの「経済の安定」を得させるための指導の一環として、社会占星術に取り組んでいます。
 
 また私は会員の資産を増やすためのサービスは一切考えていません。保全するためにどうしたらいいかを考えています。そして保全するためには、社会の流れと転換点と本人の運期を知る必要があるわけです。それが把握できれば、いつまでに何をすればよいかがはっきりわかるのです。

(質問 5)社会占星術に対する確証

 先生は、西洋占星術というものが本当に信用するに足るものなのかを検証するために、過去に起きた様々な出 来事について、天体の配置と社会の動きの関連性を調べられたということですが、いま占星術を使って鑑定をしておられるということは、占星術で得られるデー タとこの世の動きに関連性があるということについて、ある程度の確証を得られたということでしょうか。

(回答 5)

 (回答 1)でも述べましたが、私は歴史上の出来事と、そのときの天体の配置を照らし合わせるという作業をかなりの数こなしました。その結果、天体の配置が集団の無意識に投影し、その結果、人間が集団でひとつの行動をし、様々な出来事やブームが起きているということがわかりました。
 もちろん、すべての出来事について調べたわけではないので100%とは言いませんが、かなりの確信は得ました。こうして占星術に対する信頼と根拠を得て、未来予測を業にしようと思ったのです。

 それまでも瞑想体験を通して、個人の無意識と惑星の運動とが関連しているということは充分感じていましたが、科学のデータのような確かなものではありませんでした。そして占星術と歴史上の出来事を照らし合わせてみることで、ある程度いけるという手ごたえを持ったので、個人の鑑定を始めたわけです。

 個人の鑑定を始めてみると、個人は集団よりもさらに無意識に影響されていると いうことがわかりました。「私は無意識なんかに影響されていない」という人がいたとしても、それは自分のことが見えていないだけのことで、私は一万人いれ ば一万人が無意識に影響されていると考えています。確かにこの世に100%間違いないということはありませんが、99%以上の確率でそうだと考えていま す。

 例えばここに「私はすべて自分の意思で行動しています」という人がいたとしても、家系の無意識傾向によって振り回されて肝心なところで思い通りにいかな いということはあり得るわけです。人はひとりで生きているわけではないので、子供や親、配偶者に振り回されるというケースはいくらでもあります。そしてこ れも自己の無意識の投影ですから、そう考えると無意識に振り回されない人はいないと言えます。
 そしてもし彼が完全に無意識に振り回されなくなったとしたら、その人は人間らしい生活を営まなくなっていくのではないかと考えています。そういう人には私のシステムは必要ないということでしょう。

 だからと言って、盲信するのもやめて欲しいと思っています。何でもかんでも占星術的な予測を信じることは意思などの意識サイドの力を奪ってしまいます。意識の力が弱くなれば願望の成就や凶運の回避ができなくなってしまいます。
 また盲信とともに、過剰に否定的な先入観を持つことも百害あって一利なしです。懐疑的な目を持つことは、その人のスタンスだから一向にかまわないのですが、心だけは開いておいていただきたいと思います。



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