005.予測のコンセプト

2008年1月15日

 今後この「世界はどうなる」コーナーで、未来予測をご紹介していくに当たって、私の予測のコンセプトについてお話ししておきたい。

世界の動きを予測するには、当たり前だが占星術的な指標が必要になる。そのためには、その国の誕生の時間を確定して「始原図」という国の出生図を作らなくてはならない。誕生したときの時間がすんなりと確定できればいいのだが、実際には憲法の制定や条約の締結など、誕生に該当すると思われる要素がいくつかあってなかなかひとつに決まらない。
こんなときには仮の始原図を作り、歴史に当てはめて本当に使えるかどうかをひとつひとつ検証しなければならない。この作業に時間がかかるのである。

そうして苦労して作ったにも関わらず、私は始原図だけで一国の動きを予測することはできるだけ避けるように心がけている。
始原図を使うのはあくまでもその国の基本的な動きを知ることにとどめ、その他に主要機関の始原図や大統領、首相などのキーマンの出生図を作ってそれらを重ね合わせて予測をするようにしている。そうすることではじめて現実味を帯びた予測ができる。
日本を例にとると、日本国始原図だけですべてを判断するのではなく、大日本帝国始原図や自由民主党始原図、今上天皇の出生図、皇太子の出生図、総理大臣出生図、日銀総裁出生図、春分図、日蝕月蝕図など数々の始原図をサブチャートとして使うのである。

占星術を使う予測の長所は、ある特定された時間における状況がわかるという点だ。正しい始原図さえ手に入れば、それが何年先であっても、「○年○月頃にはこの国にはこういうことが起きている」と、特定された時間における状況をシンボルとしてつかむことができるのである。
逆に欠点はその出来事が起こるための、必然的な流れをつかみづらいということだ。

現状から将来を判断するのはエコノミストや社会評論家の専門分野だが、みなさんご承知のようにその予測はあまり当たらない。なぜならどうしても個人の思い込みに頼る部分が大きいからだ。彼らの常識の枠を超えた出来事は想像しようがないのである。
占星術的な予測でもその部分は要注意で、ポイントとポイントの間の流れを自分の思い込みで埋めてしまいやすいという欠点がある。 
これを避けるためには、占星術的な指標をもとに確信を持てるポイントを増やせばいいのである。そうすれば思い込みが入り込む余地は減り、ポイント同士がつながっている必然的な理由がみえてくる。
こういう地道な作業を繰り返してその国の未来を読んでいくのだが、ときには複数の指標が同じことを語っていることがある。

 例えば、小冊子『世界はどうなる 創刊号』においてお話ししたように、FRB始原図から読み取れるFRBの組織変更の時期とUSA始原図から読み取れるドルの基本的構造が変更される時期が、ほぼ一致していることがわかった。
FRB始原図とUSA始原図という全く違う2つの指標が、同じ時期に同じ現象を指し示しているのである。
こういうケースのように、2つの指標によって指し示された内容は、ひとつの指標が示す内容よりも信憑性が高いことがおわかりになると思う。

もうひとつ例をあげよう。小渕元首相は脳梗塞で2000年4月に入院、5月に死亡された。このとき、元首相のリーディングチャートでは、出生図の太陽に天を運行する海王星が150°でヒット、火星に天王星が90°でヒットしていた。
ここから読み取れることは、生命力の低下と、ストレスの急増からくるケガや手術の可能性であるが、その他にも公的な地位が低下したり不安定になり、社会から退かざるを得ないようになる可能性が示唆されている。
ところが同じ時期、日本国始原図においても、日本のリーダーや主権者の集団に何らかの問題が起きてリーダーが交代する可能性が示唆されていた。というこ とは元首相の体調と、首相の座の2つが関連していると考えていいだろう。それは病気か事故か政争によるストレスなのか、極端だがクーデターによって暗殺さ れるのかはわからない。しかし、どんな出来事であろうと、元首相の体調が首相の座と関係していることだけは間違いないのである。

このようにまったく異なるチャートから出てくる予測が同じ内容を指し示すことがある。そこまでデータを集めるにはかなりの時間がかかるが、このような交差点を丹念に探し出すことが予測の精度を高めるのである。
『世界はどうなる』はこういう作業を積み重ねて作られている。

 余談だが、上記のような完璧と思える予測を得られたとしても占星術の知識だけでは将来を当てるにとどまりそれを活かすことはできない。占星術で得られた予測を活かすためには、社会的な経験、歴史に対する慧眼、ココロの仕組みに関する知識など様々な要素を備えていなければならないが、私の仕事はここまでで、ここから先はみなさんにバトンタッチすることになる。どうかこの予測を活用してご自身の人生を豊かにして欲しいと思う。



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