010.外国人が日本国債を持つ理由
世界はどうなる 第30号(2012/12/30) 〔A4 16ページ〕
第62話 「どうなるメモ」から その1 より抜粋
(前略)
・2012/12/21 海外勢の国債保有高、過去最高。9月末で86兆円。
比較的安全な日本国債に資金が向かっている(日経)
・2012/12/23 もはや日本経済にソフトランディングはない。リセットして若者世代に渡すしかない(朝日)
ウソウソ。それはないだろ日経サン。「比較的安全」と書かざるを得ないのはわかるが、朝日で「ソフトランディングはない」と言っているのに、何のために、外国人が日本国債を保有するの?外国人の日本国債保有高が増えているのは、日本国債を売り崩さんがための元金確保に決まってるでしょ。
ポイントは、外国人の国債保有高が、日本の外貨準備高である100兆円に迫っていること。100兆円が見えてきたら「今ならデフォルトしても外国に迷惑をかけないよ」とささやきながら、もう一方では売り崩しの原資にしようとするのだろう。私なら、そうする。
こういう環境の中、公共事業へのバラまきを決断した安倍総理の心中はどのようなものなんだろうか。「わかってやっている」と考えるのは、非常に甘い。総理自身も、2010年から積年衝動期に入っており、ただ、国家衝動の手駒として動かざるを得ないのだ。
私は、原発といい国債といい、すべてのベクトルが日本の崩壊を指し示している気がしてならない。予測通り日本は、経済的にも領土的にも、徹底的に深刻な事態を迎えることになると思う。 (後略)
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