29.「ネットカフェ難民と新しい力の芽生え」についての質疑応答

2007年7月4日〜7月7日、会員との質疑応答より

咲華

  「今回のテーマは、『ネットカフェ難民と新しい力の芽生え』について。
みんな『ネットカフェ難民』という言葉は既に知っていると思うが、一応調べてくれるかな。 」

質問者

「 はい。
ネットカフェ難民とは、これまで過ごしていた自宅(実家やアパート)や寮を諸般の事情(家賃の滞納や家庭の事情など)で退去して、24時間営業のインターネットカフェや漫画喫茶で夜を明かし、日雇い派遣労働などで生活を維持している若年者を指します。

ホームレスに代わる用語として2007年頃より用いられています。ホームレスという言葉は、高齢化によって求職難になった人や、働く意思・意欲が無く住所不定の生活になった人々を指すが、これとは対照的に、ネットカフェ難民は働く意思を持ち、日雇い派遣労働に従事しています。
そのため、ホームレスの用語をあえて使用せず、マスメディア側で2007年頃から便宜的に作られ使用されている造語です。

身の回りの荷物を、長時間低額で使用できるコインロッカーを物置代わりに利用して収納しています。
低額料金のナイトパックで利用できる個室席、シャワー施設を完備したネットカフェなどの増加を要因とした社会情勢の変化で、ネットカフェ難民になることへの敷居が低くなっています。これらのことも、ネットカフェ難民増加の一因として挙げられています。

また、バブル崩壊後、フリーターが増加したこと、多くの企業ではコストを削減して価格競争力を維持するために派遣労働者の比重を高め、デフレ経済の中での生き残り策を模索し、それに比例して正社員雇用の採用が低下したことなど、これら幾つかの要因が重なり合った日本経済の雇用実態の姿を映し出しています。
(参考文献:フリー百科事典『ウィキペディア』)」

咲華

  「 うん。 まず、街に野宿する若者の数は、1990年代から徐々に増え出して、2000年前後には珍しくなくなってきた。
そしてその頃にネットカフェが24時間営業を始めるようになり、『ネットカフェ難民』が現れ始めた。
ネットカフェ難民が世間で注目されるようになったのは2006年からだが、実際にはかなり前からいたようだ。そして彼らには、意欲の貧困が根本にあり、精神的頑張りがいまひとつ利かない人が多い。」

質問者

「 はい。
今の若者には、すぐに物事を諦めるところがあって、その傾向が強い人は職を転々とする羽目になるようです。」

咲華

「確かに、そういう傾向があるね。
しかし私はこのネットカフェ難民層の中から、次の世代の指導者が出てくるのではないかと思っている。
もしくは、この層をコントロールできた人や、票田として使えた政治家たちが次世代の日本でのし上がっていくのではないかと思う。」

質問者

「えっ、そうなんですか。それは意外なお言葉ですね。」

咲華

「 私はそう思う。その理由について、順を追って話していこう。
まず、若者がネットカフェ難民化した背景には、この国の中高年層と若年層との賃金格差がある。
これはまず、現役で働いている人について言うと、一般的には、同じ会社で働いていても20歳代と50歳代ではもらっている給料がかなり違う。」

質問者

「はい。
日本企業は長らく年功序列型の給与体系を保ってきましたから、最近のIT企業などは違うかもしれませんが、全体的にはまだそういう傾向は強いと思います。 」

咲華

「それに加えて、もうひとつ問題がある。それは年金だ。
だから、単なる賃金格差というだけではなく、中高年層は年金で豊かな生活をしているのに、若年層は仕事をしても、高年層がもらっている年金以上の賃金をもらえない、という問題を抱えているわけだ。
つまり、今の日本では、高年層の方が優遇されているということである。
もちろん、中高年層はそれなりのことをやってきたから優遇されているんだろうけど、このことが世代間の富の偏在を生み、ひとつの社会問題になってきていると思う。」

質問者

「はい。
確かに今の日本でお金を持っているのは老人ばかりで、若い働き盛りの子育てもしなくてはならない世代は、安月給に喘いでいます。」

咲華

「この傾向はいずれ是正に向かうだろう。
しかし、早めに是正されるのではなくて、限界まで今のままでいって、どうしようもなくなってからやっと是正されるのだと思う。
だからしばらくは、もっともっと中高年層の環境は良くなり、若年層の環境は悪化していくだろう。
そして今の制度が破綻を迎えて、そこから社会は急激に変化していくだろう。もしかすると、このことが国家破綻の引き金になるのかもしれない。 」

質問者

「 もうしばらく、若者には受難の日々が続くわけですね。しかしそのストレスが、次の時代を作るエネルギーになっていくということでしょうか。 」

咲華

「この問題について考えていると、明治維新のときのことが思い浮かんできた。
現在、若年層がネットカフェ難民にまで落ち込んでいる中で、中高年層には年金が支給されて懐が豊かという、富の2極分化が起こっているが、この状態は江戸時代末期にそっくりだと思う。
幕末、幕府が外圧に屈して結んだ通商条約によって、日本は急激なインフレに陥り、その煽りを食った下級武士層が命懸けの倒幕運動を始めた。
明治維新をこういう視点で見るとき、ネットカフェ難民層は、倒幕をしようとした下級武士たちと同じ役割を担うようになるのではないかと思う。」

質問者

「 そう言えば、明治維新を起こしたのは、若くて貧しい下級武士たちでしたね。」

咲華

「 そうなんだ。
革命期というのはそれまでの制度、価値観、文化といったものがひっくり返るときだから、上にいた者が下になり、下にいた者が上にいくということが起こり得る。
ところで、少し話が逸れるが、最近、ひきこもりの人からの相談をよく受ける。
そこで私が彼らに言うことは、
『君は今まで人間関係を作ることを避けてきたわけだから、人間関係能力が極めて低いよ』
ということだ。>
人間関係能力というのは、絶えず磨き続けていないとすぐ退化していくものだから、何年も自分の部屋にこもりきりで他人との接触を絶ってきた人間は、その能力が極めて低くなってしまっている。
『だから、社会復帰しようと思ったら、自分に課すハードルをできる限り下げることが必要だ。
まず、ハードルを低く設定して、とにかくなんでもいいから社会との接触を再開して、そこから少しずつ少しずつハードルを上げていけばいい』とアドバイスしている。

これに対してネットカフェ難民と呼ばれる人たちは、君が調べてくれた文章の中にもあったように、ひきこもりやホームレスと違って働こうという意欲はある。
だから、日雇いで毎回違う現場へ行かされ、経験のない仕事を面識のない人たちとともにこなしている。
そういうことをやって、若いうちに人間的に鍛えられた人たちの中から、大きな変革を遂げて発展する人物が出てくると思う。」

質問者

「 なるほど。
最初にお聞きしたときにはびっくりしましたが、そう言われると確かに、彼らの中から次の時代を背負う人が現れてきてもおかしくないとも思えてきました。
明治維新のときのことを考えても、日本の初代首相である伊藤博文は長州の貧しい百姓の息子ですし、三菱の創始者である岩崎弥太郎は土佐の地下浪人でした。
革命期にはこういう人たちがたくさん出てきますから、先生が言われるように、今ネットカフェに寝泊りしている人が次代の日本のリーダーになることもあり得ると思います。」
 

咲華

「 そうなんだ。
そういう人たちが明治維新を境に、世の中にたくさん出てきている。
だから、若いときに貧しく苦しい生活を強いられることによってマニプーラ・チャクラやスヴァジスターナ・チャクラの汚れを落とされて、そこから自分が持っていた徳が発現する人たちというのは、必ずいるはずだ。
そういう意味でネットカフェ難民というのは、新しい波の始まりを予感させてくれる存在だと思う。
そして彼らは今までの日本文化、つまり終戦後発展してきた日本文化に対してしがらみをほとんど持っていない。
しがらみがないからネットカフェ生活ができるわけだし、逆に、ネットカフェ生活を始めるとしがらみが切れていくとも言えるだろう。
しがらみがないということは、社会に対してニュートラルな状態でいるということで、そこから良い方にでも悪い方にでも自由に変化していけるということだ。
良い方に変化した人は大発展を遂げるはずだ。大企業家、もしくは大政治家になっていく人も現れるだろう。」

質問者

「はい。
そういう下克上のようなことが起きるとなると、国家破綻とそこからの再生というのは、国の秩序がひっくり返るときだということになりますね。 」

咲華

「 そういうことは言えるだろうね。
同時に今の日本の若い人たちは、1970年代生まれを中心に出生図に海王星と冥王星の60°という座相を持っている。
この座相を持っている人たちは、この世的価値観以外の価値観を持ち、その中で夢を見ようとする傾向がある。

質問者

「 今の若者にはそういう特徴があるんですか。だから彼らは、日本に新しい価値観、新しい秩序を生み出していくことができるということですね。」

咲華

「 そうだね。
彼らは中高年の人たちとは違う価値観を生まれつき持っていて、しかも今までの社会にしがらみがない。当然、今までとは違ったものを作り出そうとするだろう。そして、世間は彼らをネットカフェ難民と、蔑んだような呼称で呼ぶが、本人たちは自分の状態をそんなにも気にしていないのではないだろうか。
だって彼らには若さがあるから、中高年が思うほどは苦になっていないだろうと思う。
仮に私が20歳くらいなら、こんなの平気でできるだろうしね。こんなものだ、と思ってしまうから、そう苦にはならないはずだ。」

質問者

「 そうですね。なんといっても彼らは若いですから、案外今の生活を楽しんでいるかもしれませんね。」

咲華

「ただ残念ながら、今ネットカフェ難民になっている人たちの大半は、これからますます経済格差が広がっていく中で、日本国の下層階級を形成していくことになるだろう。
彼らには意欲の貧困がはっきりと現れていて、『今の社会ではがんばっても無駄だ』という諦めが心を覆ってしまっている。そして精神的な踏ん張りがきかない人が多い。
だから、彼らのほとんどが下層に落ち込むことは止められないだろう。

しかしその中から一握りの人たちが飛び出し、次の時代を切り開いていくのだと思う。
彼らは今の日本に対してしがらみがないから、自由な発想で自由な行動ができるはずだし、その自由な人間関係によって新しいものを作り出していけるのではないだろうか。」

質問者

「 はい、先生のお話をお聞きしていると、国家破綻後の日本に希望の光が見えてきたように思います。
では先生、彼らが日本に新しい価値観を築き始めるのはいつ頃からになると思われますか。」


咲華

「私は2024年頃までにそういう動きが出てくると読んでいる。
なぜなら2024年に、新日本図(戦後日本発足時のホロスコープチャート)と大日本帝国図(大日本帝国発足時のホロスコープチャート)の両方において、アセンダントと天頂に天王星と冥王星が強い影響を与える座相が現れるからである。
天王星と冥王星がペアで現れる場合、その意味は『破壊と再生』である。となると、その頃から新しい力、新しい文化がどんどん生まれてきて、新生日本ができていくはずである。」

質問者

「今の日本は、社会秩序が乱れてぐちゃぐちゃな状態になっていますが、その中で新しい力が静かに芽を出そうとしているということがわかりました。
先生、ありがとうございました。」



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