25.「北朝鮮のミサイル発射」についての質疑応答

2006年7月6日、会員との質疑応答より

咲華

  「7月5日、北朝鮮によって7発のミサイルが発射されたわけだが、このニュースを見たとき私の脳裡にはある疑念が浮かんだ。
今日はこのことについて話したいと思うのだが、今回の件については、資料も足りず、私の想像に拠るところも多い。
だからこれから述べることについては、あくまでも北朝鮮ミサイル問題についての仮説のひとつとして聞いてもらいたい。」

質問者

「 はい、わかりました。 ではまず、いつものように事態の経緯を簡単にお知らせします。

7月5日、早朝から夕刻にかけて、計7発のミサイルが北朝鮮によって発射されました。ミサイルはいずれも日本海に着弾。
これによる死者・負傷者は出ていませんが、国際的に北朝鮮に対する非難の声が高まっています。
また、1発目が発射されたのは、アメリカ時間の4日夕刻でしたが、7月4日はアメリカの独立記念日にあたります。ブッシュ政権はこれを『挑発的行為』として強く非難していますし、日本政府も、制裁措置として『万景峰号』の日本への半年間寄航停止を決定しました。
現実には、たいした被害はなかったわけですが、日本と韓国の国民は、今回のことで不安感を抱いているようです。」

咲華

  「そうだね。では今回の事件の背後にある意図について、占星術チャートを使って推理してみたいと思う。まず、朝鮮民主主義人民共和国発足時のホロスコープチャート(以下、北朝鮮図)を見ると、プログレスの火星が天王星に180°でかかっている。
これは興奮衝動を表している。だから、何かにエネルギーをぶつけたい状態であることは確かである。
しかしこの座相は興奮衝動であって暴力衝動ではないから、北朝鮮には他国を攻撃しようという意図はなかっただろう。この興奮衝動に突き動かされてミサイル発射に踏み切ったとも言えるのだが、北朝鮮がアメリカの独立記念日に合わせてミサイルを発射したという点に、私は強い疑念を覚えた。」

質問者

「それはどういうことでしょうか。」

咲華

「つまり、『北朝鮮の純然たる意志ではないのではないか』という考えが脳裏をよぎったのである。
確かに北朝鮮は興奮衝動に入っているから、何か行動を起こしたかったのは分かる。しかしそれだけでは、わざわざこの日を狙った理由にはならないのではないか。
なぜなら、独立記念日を狙っての軍事行動は、アメリカを挑発しすぎる。アメリカを交渉の場に引きずり出すことが今回の北朝鮮側の目的だとすれば、これでは薬が効きすぎてアメリカの逆鱗に触れ、叩き潰される恐れもあるからだ。外交にかけては日本などおよびもつかないほど上手いあの国が、そんな危険を冒すだろうか。ここに私は違和感を覚えたんだよ。」

質問者

「なるほど。北朝鮮の狙いは、アメリカを交渉の場に引きずり出して現在行われている経済制裁を解除してもらうことにあると言われていますから、あまりアメリカを刺激しすぎるのはヤブヘビになる可能性がありますね。」

咲華

「そこで私はひとつの仮説を立ててみたのだが、そのことを説明する前に、まず日米の現在の状態を探ってみよう。
アメリカ合衆国発足時のホロスコープチャート(以下、アメリカ図)を見てみると、ドラゴンヘッドが天底に0°で乗っかっている。これは国土の安定を意味するから、今のアメリカは自国の国防に関する危機感が少ない時期であろうと思われる。
また、太陽に天王星が120°の吉角を形成しているから、現在アメリカの現世的な意志に対して、どこかから大きなブレーキがかかるというような心配もないだろう。
つまり、今のアメリカは、領土をめぐってトラブルを起こすような状態ではないし、イラク戦争の内的要因になった火星・冥王星の暴力衝動もピークを過ぎているから、敢えて争いに参加する時期でもない。」

質問者

「はい。アメリカはいま、比較的安定した状態にあるということですね。
では日本はどうなのでしょうか。」

咲華

「うん、日本国発足時のホロスコープチャート(以下、新日本図)を見てみると、一番目に付くのは天底と天頂に海王星が90°でかかっていることである。これは国土の不安定さを表している。
しかし、このアスペクトをもって、国の存亡につながるような出来事の発生する時期と見るべきかというと、それほど深刻なものではない。ただ国民が国土に対して不安感を抱く時期であることは間違いない。
私は風水害や地震によって国土に被害が出ると考えるね。同時に国土の不安に対して日本が主導権を取れない状態と考えた方がいいね。」

質問者

「先生、その座相はいまの日本の状態にピタリと当てはまりますね。北朝鮮は今回のことを、ミサイル発射実験と発表していますし、日本政府も、即戦争に突入するような事態とは考えていないようです。ただ国民の間には、国防について大きな不安感が広がっています。」

咲華

「 アメリカは、火星に冥王星がかかる暴力衝動が終わり、現在その衝動の結果が現れてくる時期に入っている。 だから今、米軍は軍備再編の動きが出てきている。また、アメリカの状態は安定しているので、今、北朝鮮に向けて何らかの軍事的制裁を加えるということは考えにくい。これらのことから総合的に判断すると、今回のミサイル発射は北朝鮮の単独行動とは考えにくい。

では誰が何の目的で行ったのかというと、アメリカが日本の国民に不安を与え、それによって軍備再編にかかる費用を日本に出させるために北朝鮮にミサイルを撃たせたのではないだろうか。
確かに深読みしすぎかもしれないが、この3国のチャートを見ていると、世間が騒いでいるわりには現れてくるアスペクトに切迫感がない。北朝鮮にしても、日本やアメリカを攻撃しようという気は皆無のように思われる。」

質問者

「えっ、先生は今回のミサイル発射の裏でアメリカが糸を引いていたとお考えなのですか。それは思ってもみませんでした。
しかしそう言われてみると、在日米軍再編問題にかかる経費については、現在日本国内で問題になっています。米沖縄海兵隊のグアム移転経費についての日本側負担経費だけで、75億ドルもかかると言われていて、日本国民から大きな不満の声が出ていました。」

咲華

「そうだね。 しかし今回の問題で、日本国内に一気に国防に関する危機感が出てきたと思わないか。」

質問者

「 はい。ミサイル発射前よりも、米軍再編の必要性をずっと認識し始めたと思います。」

咲華

「 もうひとつ、ミサイル発射によるアメリカの利益が考えられる。北朝鮮は2007年4月から2008年2月まで、太陽に天王星がかかる天王星強制衝動がやってくる。これは、国の分裂ともとれるアスペクトである。
また、北朝鮮の太陽のサビアンは『火山の爆発』である。一気に興奮して、衝動的に行為をしてしまうという特徴を持つ。その太陽に、来年から分離・変化・独立を表す天王星がぶつかるわけだから、このアスペクトの成就に向けて、北朝鮮はまんまとアメリカの意図に乗せられたのではないかと思う。
そしてアメリカに乗せられたことによって、2008年以降の北朝鮮の分裂の可能性が高まったのではないだろうか。国が2つに割れるというよりも、内部で金正日以外の力が現れてくる可能性があるだろう。 」

質問者

「なるほど。
北朝鮮を今すぐどうにかしようというのではなく、将来に備えて準備をしたということですね。そうだとすると、アメリカは本当に確固たる世界戦略を持った国ですね。 」

咲華

「だから今回の事件は、アメリカの一部が北朝鮮との間にパイプを作り、その人たちが背後で糸を引いて、北朝鮮がミサイルを発射したという図式が成り立つのではないかと考えたわけである。
これは、いま見てきたチャートだけではなく、今までのアメリカの国際戦略の流れからいって、そういう見方もできるのではないかと思う。」

質問者

「過去にも、そういうことがあったんですか。」

咲華

「湾岸戦争の時のことだが、フセインがクウェートに侵攻する際に、事前にアメリカに打診を入れていたはずだ。このときアメリカはイラクに対し、『貴国の進軍に対し、妨害せず』といったような回答をしていたと思う。
だから今回も、北朝鮮からアメリカに対して何らかのルートで打診があって、アメリカはそれを了承しているのではないかと考えたわけだ。」

質問者

「そういうお話を聞くと、今回のミサイル発射をアメリカが事前に了承していたというのも、あながち有り得ないことでもないですね。」

咲華

「 この仮説に則って今回のミサイル発射を見つめ直してみると、3つの思惑が見えてくる。

1.アメリカは北朝鮮にミサイルを発射させることによって、日本から軍備に必要なお金を引き出すことがより容易になるだろう。
 アメリカの軍備再編に際して、なぜこんなにも莫大な負担をしなければならないのかという世論が日本国内で盛り上がっていたが、ミサイル発射によってこれが一気に吹き飛んでしまうだろう。

2.中国、韓国に対しても、無言の圧迫を加えることができる。今回、北朝鮮は中国の言うことを聞かずにミサイルを撃ったわけだから、中国は北朝鮮をコントロールできるという印象は薄くなるだろう。
中国は、今後20〜30年をかけて強大な国家になっていくと思われるが、その中国に対する牽制にもなったということだ。

3.北朝鮮に対してアメリカが軍事制裁をするための大義名分をひとつ得たことにもなる。

質問者

「 はい。先生のお話を聞いていると、今回の件で一番得をするのは確かにアメリカのようですね。」

咲華

「そう考えてみると、今回のミサイル発射はアメリカにとって、まさに一石三鳥のたいへん都合の良い出来事であったと言える。その効果を一層高めるために、わざわざ独立記念日に発射させたのではないだろうか、というのが私の考えである。
ここでひとつ覚えておいて欲しいのは、『政治の世界に偶然はない』ということである。 必然によってしか動かないのである。なぜなら、背後で流れるお金の量が大きすぎるから、偶然では動かすことができないからだ。だから今回の件についても、独立記念日に発射されたことは偶然ではなく、必然の理由があったと考えたい。

ただし冒頭でも述べたが、今回の推理は資料が足りなかったため強引に想像した面も多少あるので、あくまでも仮説のひとつとして捉えてもらいたい。 」

質問者

「 はい、今回のお話は非常に驚きましたが、順を追って説明していただくと、納得できる部分が大いにありました。これはあくまでも先生が立てた仮説ということですが、先生がいつも言われている『この世の裏側を見つめようとする目』がどのようなものであるのかよく分かりました。先生、ありがとうございました。」



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