23.小沢一郎氏についての質疑応答
2006年4月14日〜19日、会員との質疑応答より
咲華
「今回は民主党の新代表になった小沢一郎衆議院議員について、問答をしたい。いつものようにサポートを頼む。」
質問者
「はい。わかりました。では、小沢氏の経歴を以下に記します。
衆議院議員 小沢 一郎 略歴
生年月日 出生地 出身校 学位・資格 前職 国会現職 世襲の有無 父 選出(立候補)選挙区 当選回数 現所属党派 党現職 |
昭和17年(1942年)5月24日 岩手県水沢市(現・奥州市水沢区) 慶応義塾大学経済学部卒業 日本大学大学院退学 経済学士 大学院生 衆・国家基本政策委員会委 衆・懲罰委員会委員 2世 小沢佐重喜(衆議院議員) 岩手4区 13回 民主党(小沢グループ) 民主党代表(2006年4月7日 民主党代表選により選出。)」 |
咲華
「これから彼について、占星術によってできる限りの分析をしてみたいと思う。まず、彼の出生図について見てみよう。彼は1942年5月24日、岩手県生まれである。この出生図を見てみると、彼は最近の他の政治家とは一味違った性格を持っていることがわかる。
どういうことかというと、今の政治家は流行作家のように大衆におもねるタイプが多いのだが、彼にはそれができないということだ。」
質問者
「確かに小沢さんは、あまり一般受けする政治家ではありませんが、それが出生図に出ているんですか?」咲華
「うん、出ているね。では、小沢氏の出生図を詳しく見ていくことにしよう。この出生図の特徴は、土星・天王星・海王星・冥王星がそれぞれ太陽となんらかのアスペクトを形成しているということだ。
つまり、土星外惑星が全て太陽に掛かっていて、しかもそのほとんど全てが吉角を成している。
その中でも、本人の最も強い無意識的傾向となっているのは、ひとかたまりになっている太陽・土星・天王星のトリオ(太陽 − 0°− 土星 − 0°− 天王星)だろう。」
質問者
「土星外惑星が全て太陽と吉角なんですか。それだけで、かなり社会的に強い感じがしますね」咲華
「そうだね。ではまず、太陽・土星・天王星のトリオ(太陽 − 0°− 土星 − 0°− 天王星)のうち、
土星 − 0°− 天王星がどういう傾向を表しているのかというと、非妥協性だ。
つまりいい加減なことを許せない。物事を真実の面からのみ見ようとする。虚飾を許さず、物事を実質的な面からのみ見ようとする傾向を表している。
だから、かなり生一本な性格になるだろうし、それが頑固さと受け取られる場合もあるだろう。
これは、土星と天王星の0°が表す性質であるが、そこに、社会活動を象徴する太陽が0°で乗っかることによって、自分の社会的な生き方に、非妥協性のはけ口を見出すことができるということである。」
質問者
「なるほど、その辺が彼のコワモテなイメージを作り出しているんですね。」咲華
「今回彼は民主党の党首になった。こういうふうに表に出ればいいのだが、今まではなかなか表に出てこなかったので屈折してしまい、無愛想で気難しいという形になってしまっていた。そうすると、妥協できない、非常に頑固である、という面が出てくる。
彼が壊し屋、クラッシャーと呼ばれていたのにはこういう理由があったのだろうと思う。」
質問者
「自分の思い通りにいかない不満が、彼を壊し屋にしてしまっていたんですね。」咲華
「では、他のアスペクトについても見てみよう。まず太陽と冥王星が60°である。これは底力のある生き方、自分の信念のみを掲げて突き進む性質を表す。土星と冥王星が60°だから、絶えず自分の限界に挑戦しようとしたり、底辺から這い上がろうとするところがある。
天王星と海王星の120°は、飛躍的想像力を表すから、様々なビジョンを現実の政策に変えていく能力である。
土星と海王星の120°。これは一言で言うと、犠牲をともなった夢の実現を表す。こういうアスペクトを持つ人は、物事の裏側を見ながら理想を実現しようとするので、現実的な政策を実施し続けるだろう。そしてそのためには、裏工作を行うことも厭わない。」
質問者
「ここまでの先生の鑑定で、小沢さんは極めて政治家らしい政治家だという印象を持ちました。ではそういう彼が、政治家としていまひとつ活躍できなかったのはどうしてでしょうか?」
咲華
「うん、彼は本当にまともな政治家である。しかしそのことが、今の日本では重荷になる。周りから煙たがられるということである。今までの日本の政治家の中で、彼のような強いリーダーシップと権力欲を発揮するタイプはみんな陽の目(ひのめ)を見なかった。
なぜなら、頭角を現すことができないようなシステムが、日本とアメリカの間ですでに作られてしまっているからだ。日本国首相はあくまでも、アメリカの現場代理人であり、合衆国の立てた方針を忠実に実行する人間でなければならない。こういうひずみが今の日本にはあるわけだが、その中では久々にまともな政治家が出てきたなと思う。」
質問者
「先生のお話を聞いて、私の小沢さんに対する印象もだいぶ変わってきました。無愛想で、恐くて、裏で人を操る腹黒い人物というイメージがありましたが、そういう面ばかりではないということですね。」咲華
「そうだね。そして世間のイメージというのは、多分にマスコミが作り出してしまうところがあるから、気を付けなければいけない。また彼の知性についても、水星のアスペクトは広く浅い知識を表しているし、太陽と海王星も120°だから、多くの人のビジョンを集める能力も持っているだろう。 そして月とドラゴンヘッドが0°だから、
流行や人気を生み出す可能性はある。 これは、ヒット曲を生み出すプロデューサーや人気テレビ番組のディレクターなどに多いアスペクトである。こういう人たちは、世の中の流行を先取りして掴むアンテナを持っている。
しかし小沢氏の場合、このアスペクトが太陽と絡んでいない。もしこれが太陽と結びついていれば、もっと硬軟使い分けることができる政治家になっていたのだろうが、彼の出生図からは非常に男性的な強い印象を受ける。
こういうタイプの方が、うわべだけ調子のいい人より人間としては信用できるのだが、妥協の産物である政治の世界においては、力量が不足しているうちは芽が出なかったのだろう。」
質問者
「では、年齢を重ねて実力を付け、とうとう民主党の代表にまでなった小沢さんは、これからその真価を発揮するのかもしれませんね。 」咲華
「そうだね。私はその可能性は十分あると思っている。 そのことについては後で述べることにして、今度は彼の太陽の
サビアンについて見てみよう。彼の太陽のサビアンは『パリのトゥレリー庭園』である。
これは、様式の中に美しさを見出す傾向を表している。つまり、作法・形・スタイルを重んじるということである。
だから、ルールがはっきりと決まっている世界で力を発揮しようとする。逆にルールを無視したようなものについては、非常に反発する。
でも、政治はある意味ルール無視がまかり通る世界だから、反発するだけでは懐が狭いということになる。良く言えば生一本なんだが、悪く言えば政治家として柔軟な対応ができないということだ。
だから国権があるのかないのかわからないような、アメリカの属国状態の現在の日本においては、かなり屈折した形になってしまっていたんだろうなと思います。
今の日本では、首相ですら本当の意味でのリーダーシップを発揮できず、絶えずアメリカの顔色を見ながら政策を進めなければならないからね。」
質問者
「いまの日本は、彼がその実力を出すには条件が悪いということですね。 」咲華
「では出生図においてこのような傾向をもっている小沢氏の、今現在の運気はどうなっているのだろうか。彼は今、強い頭領運に見舞われている。ネイタルの冥王星にプログレスの太陽が0°でヒットしている。これは一生に数回しかない規模の、非常に強い頭領運である。
そしてトランジットにおいても、木星と冥王星が180°を形成していて、そこに海王星が90°で加わっている。 これは彼の夢と理想の両方に、冥王星が影響を与えるということである。木星・冥王星の180°は非常に強い権力運であるし、海王星・冥王星の90°は、彼の理想をなんとかして実現させようとするだろう。
今の小沢氏は、理想に権力の後ろ盾がついた状態であると言える。彼が民主党代表になった原動力は、これらのアスペクトにあるのだろう。つまり、こういう強い運気に乗って民主党の党首に選任されたということである。」
質問者
「小沢さんは今、そんなに強い運気の中にいるんですか。では、今回の代表就任は、まさに時を得ている、なるべくしてなったと言えますね。」咲華
「次に、日本と小沢氏の相性を見てみよう。」質問者
「えっ、占星術で人と国の相性を見ることができるんですか? 」咲華
「人と国の相性は、その人の出生図とその国の出生図を重ね合わせることで見ることができる。では、小沢氏の出生図と「大日本帝国図」(大日本帝国発足時のホロスコープチャート)、
小沢氏の出生図と「新日本図」(戦後の日本のホロスコープチャート)
を重ね合わせてみることにする。
両方を見比べてみると、彼は新日本図よりも旧日本図の方と相性がいい。彼の冥王星は、新日本図の太陽に90°でヒットしてしまっている。これは、相性が悪い。新日本図では、7宮に土星と冥王星があって、これらは日本に対する外国の圧力を表している。この土星と冥王星が、太陽・木星に絶えず圧迫を加えているのである。
そして彼の冥王星も、新日本図の太陽と木星に圧迫を加えている。だからあまり相性は良くない。
一方、外圧を表す新日本図の土星・冥王星のコンビに対して、彼の太陽・土星・天王星のトリオが60°の吉角を成している。これは何を意味しているかというと、彼は外圧とは相性が良いということである。
実際、彼がアメリカ寄りの政治家であるというのは周知の事実で、石原慎太郎都知事も『小沢さんほどアメリカの言うことを聞き続けた政治家はいない。』という発言をしているほどである。
だから、外圧とは相性が良いが日本とは相性が悪いということが、新日本図との対比でわかる。」
質問者
「国民が彼に対して、どこかしら威圧的なイメージを持ってしまうのは、そのせいかも知れないですね。」咲華
「しかしこれに対して、大日本帝国図との相性を見てみると、こちらは非常に良い。まず、大日本帝国図の月と彼の木星が0°。大日本帝国図の太陽と彼の木星が120°。そして大日本帝国図においては、冥王星と海王星が1宮のほぼ同じ場所にあって、神懸かり的な国民性を表しているのだが、これと彼の非妥協性がぴったりと一致している。
このために彼は恐い雰囲気があると言われてしまうのかもしれないが、大日本帝国図との相性は非常に良い。
最近、憲法改正の動きが出てきているから、その改正された新憲法の出生図と彼の出生図がどのような関係を持つかというのも、非常に興味深い。もし新憲法の出生図の太陽と、彼の太陽が吉角を成したならば、かなり大きな仕事をする人間になるだろうと思う。 」
質問者
「人と国の相性というのは、そんなに重要なものなんですか? 」咲華
「そうだよ。 その国の出生図と、政治家の出生図を重ね合わせてみるということは大事なことで、特に国の太陽と人の太陽の位置関係は非常に重要になってくる。だから国民的な仕事をするような人は、だいたい 本人の太陽と国の太陽とが吉角を形成している場合が多い。それは、美空ひばりしかり、石原裕次郎しかりである。彼らのように国民的存在となるような人は、太陽と太陽が吉角を成している場合が多い。もしくは太陽と月が吉角を成していることもある。」
質問者
「国民的英雄になれる資質を、そうやってホロスコープチャートから見つけ出すこともできるんですね。驚きました。 」咲華
「 ここまで見てきて、私は小沢氏に対して、戦争以前の政治家のような政治家であったがゆえにいままで陽の目を見ることができなかった、という印象を持っている。そして彼は、非常に強い頭領運に乗って民主党代表になった。だから小沢氏のもとで、民主党が飛躍を遂げる可能性は十分あると考えている。
しかし彼があまりにも周りと妥協をしない場合は、逆につぶされてしまうだろう。」
質問者
「はい。今回の先生のお話で、私の小沢氏に対するイメージもずいぶん変わりました。先生、どうもありがとうございました。」日本はどうなる

日本の国、そして世界の国々のホロスコープチャートから読み解いた未来予測の数々! 今、わが国日本、そして世界はどこへ向かおうとしているのか? 私たちの生活を左右するこの国と世界の政治・経済・天災等はどうなるのか? 私たちの未来はどうなる?そして今から何をなすべきか!!