13.『イラク問題』についての質疑応答

2004年11月24日、会員との質疑応答より

咲華

  「今日は、イラク問題、中東問題について話したいと思います。
まず、私が予想したように、イラク戦争が始まったのが去年の3月です。2003年3月19日に米・英が中心になってイラクを攻撃しました。これについてはいろんな考えがあると思いますが、その前に言えることは、ブッシュ大統領が一般教書演説で、イラク・イラン・北朝鮮の三国を、「悪の枢軸」と呼んで非難したということ。これは、攻撃対象を三国に絞るぞという意味で、その理由としては大量破壊兵器を持っているからだということでした。少なくとも世間に対してはそう言ってましたが、実はこれは見せかけ、フェイクなんですね。
この裏を読んでいくといろんなものが見えてくるんです。そして、それは何かと言えば、お金です。
では、イラク・イラン・北朝鮮の三国に共通するものはなんだと思いますか。」

質問者

「独裁国家だということでしょうか。それとも大量破壊兵器を持つテロ国家だということですか。」

咲華

「違います。そんなことはアメリカからすればどうでもいいことです。」

質問者

「う〜ん、では、アメリカの言うことを聞かない国ということですか。」

咲華

「それはちょっと正解に近いね。この三国がアメリカに従わないというのは正しい。
 いいかい。独裁国家であろうがなかろうが、そんなことはアメリカにとってはどうでもいいことなんです。独裁国家とか、テロ国家とかいう名目で非難しているけど、それは大義名分なんです。
 では真の理由は何なのかというと、『悪の枢軸』演説の約一年前、2000年11月に、イラクは石油取引をドル建てからユーロ建てに変えているんです。そしてこれに追従するようにイランもヨルダンもユーロ建て取引を検討し始めた。だから悪の枢軸というのは全て、実はユーロ決済を決めた国々なんですね。
 つまりアメリカが狙っていたのは、大量破壊兵器の撲滅などではなくて、ドルの防御なんです。アメリカにとってはドルが世界の機軸通貨であり続けることがどうしても必要です。アメリカが世界帝国に君臨するためにはそれは絶対に欠くことのできない条件だから。なぜかと言えば、アメリカは慢性的な貿易赤字国だし、財政赤字も過去最高を更新し続けています。それでもドルが基軸通貨だから、国際取引の決済の時には必ずドルが必要になってくるわけです。

 世界の貿易取引に使われる通貨のうち、半分くらいはドルが占めています。そして、そのドルを一生懸命守っているのは、日本とか中国とか韓国というような貿易を中心とした国です。これらの国はそれだけ外貨準備高が多いし、また必要なわけです。だからドルが暴落しそうになると、それらの国々が買い支えるわけです。そうやってドルを買い支えてくれる国々があるから、アメリカはどれだけ貿易赤字を出しても、たくさんドルを刷って世界中にばらまけばオッケー、というわけなんですよ。

 石油がユーロ決済されるようになってくれば、石油を輸入している国々は現在のようにドルを準備しておく必要がなくなる。そうすると、世界中でドルが余ってきます。その瞬間にドルは暴落を始めることになるでしょうし、アメリカ経済は崩壊することになります。
 もともと、イラクはブッシュ大統領の父親であるブッシュ元大統領の湾岸戦争以来、国連に経済封鎖をされていました。しかし人道的な理由で、石油を輸出して外貨を稼ぐことは許されていたんです。その石油を買っていたのがフランスとロシアと中国なんです。今回もフランスとロシアは、アメリカのイラク侵攻に対してかなり否定的だったでしょう?
 
 イラク問題の根本は石油なんです。だからアメリカは、世界第2位の石油輸出国であるイラクにアメリカ寄りの政権を作らせ、ドルの地位を確固たるものにしておく必要があったんです。ですから、テロや大量破壊兵器や、ビン・ラディンと関係しているといったようなことはあくまでも表向きの理由であって、イラク侵攻の理由としてはそんなことはあまり深く考えなくても良かったわけです。よって今後も、イラクに民主主義政権が誕生する可能性はゼロと私は考えています。そんなことはアメリカにとって必要ありません。アメリカは、イラクが石油取引をドルで行ってくれさえすればいいんです。」

質問者

「なんだかすごくドライな話ですね。
 ではイラクの混乱はまだまだ収まらないということですね。」

咲華

「そうです。
イラクは2003年3月に、月に冥王星が180度の冥王星強制衝動(−180度−)に入っています。これは何を意味するかといえば、国民の生活の破壊です。しかし不思議なことにこの時、イラク図において太陽には強制衝動は絡んでいません。これはどういうことかというと、政権がすげ替わることが大勢にあまり影響を及ぼさないことを表しています。もしもこれが太陽に絡んだ強制衝動ならば、政権交代が国の状況を変える大きな要因となるのですが、今回は違うということです。
 
 現在、イラク・イラン・北朝鮮の三国の中で、北朝鮮だけがアメリカに抵抗しています。アメリカの方にも、イラク問題がある程度片付かないと北朝鮮に手を付けられないという事情があるから、それを見越してほえているんだろうけどね。
 北朝鮮は去年、太陽に冥王星が90度の冥王星強制衝動(−90度− )に入っていました。そして今年、月に天王星が90度の天王星強制衝動(−90度− )に入っています。これらは何を意味するかというと、国体解体、それによる国民生活の方向転換です。国の場合、強制衝動の影響はすぐには出ません。2年後、3年後に出てきます。北朝鮮が自力で国の体制を変えていくという可能性は、ゼロとは言わないけれどかなり低いでしょうから、だとするとやはり、強制的に国の成り立ちを変えられてしまうのでしょう。
 私は、北朝鮮もいずれイラクと同じ運命をたどることになるだろうと考えています。つまり今ある政権がつぶされ、代わりにアメリカ寄りの傀儡政権が誕生することになるだろうということです。ただそれが戦争という形をとって行われるのか、別の形をとるのかということまではわかりませんが。

 それともうひとつ、今日のテーマに関連して話しておくことがあります。今日は基軸通貨の防衛について説明しましたが、今度は石油に絡んだ事柄です。
 2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件の結果としてアメリカはアフガニスタンに侵攻したでしょう。」

質問者

「はい。アフガニスタンは、テロを首謀したアルカーイダの本拠地でした。アメリカはアフガニスタンのターリバーン政権に彼らの引渡しを要求しましたが、彼らを保護していたターリバーン側がこれを拒否したためにアメリカはアフガニスタンに対して攻撃を開始しました。」

咲華

「そういうことになっているね。ただ私は、これも本当の原因は果たしてテロ事件なのだろうかという気がしているんです。アメリカがアフガニスタンに侵攻した本当の理由は実は、トルクメニスタンで採掘される石油をパキスタンまで運ぶためのパイプラインを、アフガニスタンに通す必要があったからじゃないかと私は思っています。
 
 その根拠としては、暫定政権で大統領におさまっているカルザイ氏は、パイプラインの敷設を進めていたアメリカの会社の顧問だったんです。となると、やはりアメリカは傀儡政権を欲しがっているし、着実に作り続けているということがわかります。そしてこのようにしてハルマゲドンの準備は進んでいくんだろうと私は思っているわけです。
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 先程も言ったように、世界は実は単純な理由で動いています。時には複雑に見えるようなこともあるかも知れないけれど、一枚ベールをめくってみればかなり単純な理由で動いているんです。そして我々はそれが見えないようにされていると考えた方がいいでしょう。なぜなら先日行われたアメリカ大統領選挙においても、多くのコメンテーターがブッシュ大統領の勝因を分析していました。日本人であれ外人であれ様々な人がコメントを述べていましたが、今日私が言ったようなことは誰も言っていませんでしたからね。もし言えば、その瞬間にその人は終りでしょう。  だからイギリスもイラクに手を出さざるを得なかったんですよ。イギリスのブレア首相は速攻でアメリカを支持したでしょう。

質問者

「はい。イギリスだけは即アメリカを支持しました。」

咲華

「そしてフランス・ドイツ・ロシアは反対していたでしょう。」

質問者

「はい。かなり抵抗していました。」

咲華

「抵抗していましたね。そういうことなんです。世界を動かしている裏の理由は実に単純。石油、お金、そういうものなんです。」

質問者

「はい。今日はそのことがとてもよくわかりました。そしてとても驚きました。
いままで、国際政治や国の動向というものはなにか重大で崇高な理由やイデオロギーによって決まるんだというような観念がありましたが、今日のお話を聞いて、国と国との付き合いや争いも、規模が大きいけれども原理は個人と個人の付き合いと同じで、お金や物欲や利権といったものに動かされているのだということがよくわかりました。
先生、どうもありがとうございました。」



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